パスツールのスツール

カモンイスのイスにするか迷った 一浪理系B2が酒とか音楽とか受験の話をするブログ

Kirby『Composition』 (1978)

 大昔に音楽の紹介とかしていきたいとか言ってたのでやります。正直このブログ読む人の集合は僕のTwitterのフォロワーの部分集合になってるので、あんまりここに書く意味がないんですよね。そんなに音楽に詳しいわけじゃないので140字あればなんとなくいけちゃうし。

 そんな訳で今日紹介するのは、StretchやらCurved Airでの活動で知られるギタリストKirby Gregoryが出した唯一のソロアルバム『Composition』(1978)です(Kirby名義)。Spotifyとかで聴けるんで聴いてみてください。まずなんでこのギタリストを知ったかなんですけど、StretchとかCurved Airで知ったわけじゃないんですよね。ちょっと前にGary Mooreが弾いてるSunset目当てでCozy Powellの『Tilt』の中古レコードを購入したんですけど、このアルバムにKirby Gregoryが参加していてそれでええなぁとなったわけです。むしろこっち経由でこのギタリスト知った人の方が多いんちゃうか?とか思ってます、Cozy人気なんで。

 さてこのアルバムなんですが、まず一番びっくりしたのがIan Paice(Deep Purpleのドラマー)が参加してること。一通り聞いた感じ多分5曲目のDarlkness and Lightでドラム叩いてるんじゃないかなぁと、この曲だけ明らかにドラムが上手いんで。ギターリフも中々かっこいいですし、この曲は結構お勧めです。違うやろとかこれも叩いてるやろとか思ったら是非コメントお願いします。アルバム全体としてはロック、フォーク、バラードと幅もあるし、楽曲の完成度も高く結構いいアルバムなんじゃないかなと思います。やっぱりこういうB級感のあるアルバムって結構単調なことが多いんで、幅が広いってだけでも評価できると思います。個人的には、4曲目のLove Won't Let You Downが一番好きかなぁ。別にどこにでもありそうなバラードなんですけど、コーラスがなかなか好き。

 あと、何曲かオカンに聞いてもらったところ「歌が下手」との感想をいただいたんですが、皆さんはどう思われますか?僕は上手いとは思わないけど結構好きなんですけどねぇ、このボーカル。

 そんな感じで、まぁ気になった人は聞いてみてくださいな。StretchとCurved Airも良いのでこっちも是非、『Elastique』のレコードがめっちゃ欲しい。あと、Spotifyでは全く関係のないKirbyさんのアーティストページに入ってるので注意してください。アポーの方は知らん。Kirbyだけやと中々見つけにくいので、アルバムタイトル含めて検索しましょう。(リンク貼れや)

 

 ではまた

 

 

サブスクの時代にCDを買う楽しみ

 サブスク方式の媒体が台頭して、CDはもはや過去のものになった気がしてます。でも、こんな時代だからこそCDとかレコードが欲しくなる、なんとなくかっこいいやん?俺はお前らと違ってCD持ってるから、的な。

 とはいえ、サブスクってのは非常に便利でなんせ学生やと月480円出せば大概なんでも聴ける。素晴らしすぎて涙が止まらない。僕も今はほとんどSpotifyで音楽を聴いてる、CDとかレコード持ってても普通にSpotifyで聴く。ほなら何でちょいちょいCDとかレコードを買ってるかと言うと、それは当然聴くこと以上の価値を見出してるからです。

 やっぱり一番はライナーノーツ読めるってのが大きい。あれ読むのはやっぱ楽しい、新しい音楽との出会いもあったりするしとても面白いし、参加してるミュージシャンが曲ごとに詳しく書いてたりもするのも良い。そのアルバムが出た当初の音楽シーンの話が細かく書いてあったりするのも良い。もしCD買うことがあったら絶対読んで欲しい。

 ライナーノーツはまぁCDを買う楽しみとして非常に一般的なものだと思いますが、僕が最近思うCDを買う面白さは、裏ジャケットが見れることです。まぁ、レコードショップにでも行って裏見たらまぁ済む話やし、そもそも裏ジャケットなんか見てどうするねんと思う人が多いと思います。が、たまに「へぇ~」ってなることがあるから面白い。例えば四人囃子のアルバム『一触即発』のジャケットのナマケモノ、今までSpotifyで聴いていて「パイプ咥えたナマケモノが木にぶら下がってる」って認識だったんですよ。でもね、あれ裏を見るとナマケモノは実は象の鼻にぶら下がっていて、しかも象は巨大な亀の上に乗ってるんですよ、インドのあれじゃないか(これについて今調べたら、インドにそういう宇宙観があったとする確かな文献はないらしい、へぇー)。他にも多分色々あるけど、あんまりCDとか持ってる方でもないしそんなに知らん。実際のところ曲目が書いてるだけってパターンが結構多い気がするし。

 他にもTOOLの『10,000 Days』がメガネかけてたり(なんか付属のイラストを立体的に見れる機能付き)、ストーンズの『Sticky Fingers』のレコードのジャケットはほんまにチャックが付いてて開け閉めできたり。CD買わないと楽しめないことは色々あると思うので、たまにはCDを買ってみてはいかがでしょうか。おわり

 

計算ミスを減らしていきたい

塾講師をしていて思うことの一つに、どの生徒も計算ミスが多すぎるというのがあります。僕も高3になって受験勉強をし始めるまではそこそこ多かったのですが、ちゃんと勉強を始めてからはかなり計算ミスを減らすことができたので、いくつか計算ミスを減らす方法についての個人的な考えを書きます。

検算をする

はい。「そういうのんじゃなくて」と思うかもしれませんがやっぱ大事です。計算ミスを「無くす」ではなく「減らす」としてあるのは、無くなりはしないと考えているからです。ある程度まではミスの数を減らすことは可能かと思いますが、最終的にはミスったときに修正できるかが大事です。修正の一番の基本は検算やと思ってます。ただしポイントがあって、かなり短い間隔で検算するってことです。これの良いと思う点は、即座に修正ができるということです。あとあと計算をなぞっていて割と序盤でのミスに気付いたときの絶望感はすごい。僕は本番の入試では各変形ごとに検算を挟みましたが、これで3個くらい計算ミスを防ぐことができました。

時間がかかりすぎるのではと思うかもしれませんが、一回で完璧に合わせようと時間をかけるよりも、素早く計算を済ませてからそれが正しいか判断する方が最終的にはかかる時間もミスも減るんじゃないかと思います。まぁ実際のところ試験時間との兼ね合いはあると思いますが。

あと、計算の種類によって話が変わってくると思います。複雑な数値計算は一回目の計算を比較的丁寧に行うべきなのかなという気がします(結局検算においても全く同じ計算をすることになると思うから)。

何を計算をしているか意識する

接線を

y-f(a)=(x-a)f'(x)

とするミスをした生徒が何人かいます。こういう人は、接線を求めているのに明らかに直線でないものを表す関数が出てきていることにどこかで気づかないといけない。指数関数のグラフの接線とx軸の交点を求めるはずが、指数関数と多項式の混ざった謎の方程式を解くハメになって「分かりません」とか言ってくる。分かりませんという前に明らかに何かがおかしいことに気が付いてほしい。

何を目指して計算しているか意識するのは、計算ミスを防ぐためというより受験数学をやる上でとても重要なことと思うので実践してみてください。

真剣にやる

一番言いたいのはこれかもしれない。もっと本気で計算に取り組む、そうすれば最初に言った検算とかは勝手についてくると思います。試験本番で各変形で検算したと言いましたが、それもちょっとでも不安なら一回じゃなく何回か繰り返してやりました。真剣にやるとはこういうことだと思います、検算をするのは形式的なものでなく計算を合わせるためだから計算が合ったと確信するまでやる。元はというと僕も「検算するぞー」って積極的に意識して検算を取り入れたわけじゃなくて、真剣に点を取りにいった結果勝手にやってました。何となく計算するから間違えるし間違えても気づかない、本番だけ本気でやるってのは難しいと思うから普段から意識しなさいね。

まとめ

偉そうに言ってるけど塾講師のときしょっちゅう計算ミスってんだな

 

 

古本屋に見る土地柄

僕は古本屋が好きです。ここで言う古本屋はブックオフとかのことです、マジの古書が置いてる店じゃないので注意してね。古本屋での楽しみといえば目当ての本が安く買えたり、よう分からん本を探して適当にああだとかこうだとか言ったりなど様々ありますが、複数の地域の古本屋を巡っていると一風変わった楽しみ方ができます。

古本屋で売っている本は、基本的にその周辺の住民が売りに来た本です。古本屋で買って古本屋に売り戻すこともありますが、どっか他で買った本を売るのが恐らく大半でしょう。なので、古本屋においてある書籍の大体の傾向を見れば、周辺住民の嗜好が若干分かる、と思います。実際古本屋を巡ってると、想像以上に傾向が違う。マジで違う。

で、一番地域で差が出てなおかつ住民の特性が如実に表れてると思うのが、学術系の本の数です。中高の参考書とかの数を見れば、どれくらい勉強熱心な家庭が多いかなど分かるだろうし、赤本を見ればどれくらいの学力の人がいるか分かる。実際のところ、赤本を古本屋に売りに来る人は全受験生のほんの0.数パーセントとかだとは思いますが、それでも毎年絶対その年の旧帝の赤本が並ぶ店とその一方で赤本なんて2,3冊しか置いてない店がどちらも存在します。受験参考書に限らず、大学の専門書とか学術系の文庫本とか各種検定の問題集などでも大きな差があります。つまり、その土地に住む人の偏差値とそこの古本屋における学術系の本の数には予想以上の正の相関があるんじゃないかと思います。

僕の最寄りの古本屋はめちゃくちゃ学問に関する本が多いです。それなりの大学に入れたのは、ここで育ったこともかなり重要だったのかなと思います。

まとめ

たまには新品の本も買いたい

 

普段聞いてる音楽を紹介していきたい

していきます。音楽そのものについては全然詳しくないので適当に紹介します。アルバム単位だったりアーティスト単位だったり曲単位だったりします。

記念すべき第一回に紹介するのはWoody and Jeremyの『Strange Satisfaction』というアルバムです。さっき聞いてたから紹介します。

なんとなくVulfpeckっぽいからVulfpeckとか好きな人は聞いてみたらええんじゃないかな、Joe DartとCory Wong参加してるし(Joeは一曲目、Coryは二曲目)。Theo Katzmanも参加してるらしい。Vulfpeckよりファンク控えめで全体的にはメロウな感じ。実はVulfpeckそこまで聞きこんでないから分からんけど。あとジャケットがなんか可愛い。

個人的に好きなのは1,3,4,7。

リンクとかはめんどくさいので貼りません。

机に向かわない勉強

ちょっとでも暇があれば単語帳開いたりする受験生はちょっとなんだかなぁ、そら悪くは無いと思うけど

僕にとって机に向かっていないときの数学の勉強は、机に向かって問題を解くのと同じくらい重要やったんでこれについて書きます。具体的に何をするかというと、別に何でもいいんですけど「こういう問題にはこいう方針があったなぁ」みたいなこと思い出したり、定理やら公式の証明を考えてみたり色々適当に。僕はYouTubeで問題解説系の動画のサムネだけ見て何となく方針立てたり、頭の中で議論進められそうならそのまま解いたりってのをしてました。

これをやってて個人的に良いと思ったことを書きます。まず、数値やら式を紙に残せないのが大きい。図とかも描けんし。変形した式とか忘れちゃうと大変やから急ぎつつ正確な論理展開を余儀なくされる。とりあえずゴリゴリ計算するみたいなことができないから、問題設定の分析やらを頑張るようになる。何せめちゃめちゃ真剣にやるから記憶に残る。とか。いい勉強法だなぁ。

結構集中力いるから、集中できるところでやるのがいいと思うよ。僕は風呂が一番好き、寝る前の布団の中も好き、寝れなくなることが結構ある。電車もまぁまぁ良い。

バイトの塾講師やってるとき生徒にたまにこの話するんやけど、あんまピンと来てないというか「何こいつ」みたいな反応されて辛い、いい勉強法やと思うけどなぁ。あんまこういう話他から聞かんしあんま効果的じゃないかもしれんけど、勉強法も人それぞれやろうから参考になる人にはなるはず。

元々、僕自身意識してやってた訳じゃないので、実は当たり前にやってる人が多くて、これはあまり意味のない記事かもしれないなあなんて今更思ってます。なぜこれを意識しだしたかというと、浪人中にめっちゃ勉強してるけど成績悪い人を見て、何がダメなのか分析してる中で気づきました。浪人中は不安だったからこうやって下を見て落ち着いてたりしました、余談ですが。

最初に数学っていったけど、数学以外でもやったらいいと思います、多分。

まとめ

単語帳ってそんな重要か?

 

追記(2020/6/14)

梅棹忠夫の『知的生産の技術』(岩波新書 1969)を読んでいたら、「学生時代に、わたしは数学が不得手で、ずいぶんなやまされたが、紙と鉛筆をはなれて、ねながらそらで数式をくみたててあつかうことをおぼえてならは、うそのように数学がよくわかるようになった。」と書かれていたので、結構有効な手段なんでしょうきっと。この著者は人文系の研究でかなり有名な方やけど元は京大理学部やし。